Lesson1 パーソナルカラーについて

さあ、いよいよパーソナルカラー&骨格診断スタイリスト講座が始まります!

まずははじめにパーソナルカラーから学んでいきましょう。

そもそも、パーソナルカラーとは何でしょうか?
このレッスンではパーソナルカラーの定義と起源について説明します。

パーソナルカラーの定義

パーソナルカラーとは、”自分に一番似合う色”のことを言います。

では、自分に”一番似合う色”とはどのような色でしょうか。

それは、自分をもっとも魅力的に見せてくれる色であり、
自分の体の色に調和する色のことです。

人には似合う色(パーソナルカラー)と似合わない色があり、
色によって周囲の人に与える印象がガラリと変わります。

例えばパーソナルカラーを身につけると美しく見えても、
似合わない色を身につけるとどこか重々しく、野暮ったい印象に。

このような人間の目の錯覚を利用したのが、パーソナルカラーなのです。

パーソナルカラーの見つけ方

パーソナルカラーは、診断によって見つけることができます。

生まれつきの肌・目・髪など体の表面の色から導き出しますが、
加齢や日焼けなどがあっても、
基本的には一生パーソナルカラーは変わらないと言われています。

パーソナルカラータイプは、
4つの季節である

  • スプリング
  • サマー
  • オータム
  • ウインター

に分けることができます。

それぞれのカラータイプについては、Lesson3で詳しく解説しますのでお楽しみに!

パーソナルカラーを身につける効果

美肌に見せる

肌をきれいに見せることができ、クマ・くすみ・シミ・シワといった
肌のマイナス要素が目立ちにくくなります。
そして血色良く、肌に透明感が生まれます。

小顔に見せる

顔まわりをスッキリと見せるので、小顔効果が期待できます。

スタイルを良く見せる

全体的に軽やかな印象を与え、スタイル良く見せることができます。

健康的に見せる

肌や髪にツヤを持たせるので、若々しく清潔感があり、健康的に見せます。
また瞳がイキイキと見え、目力もアップします。

パーソナルカラーの起源

パーソナルカラーの始まりについてはさまざまな説があり、
はっきりしたことままだわかっていません。

しかし、パーソナルカラーの起源について考えるときに
覚えておきたい人物が二人います。

それは、
スイスの芸術家であるヨハネス・イッテン(1888-1967)と、
アメリカの色彩心理学者であるロバート・ドア(1905-1979)です。

ヨハネス・イッテン(Johannes Itten

イッテンは、スイスの芸術家であると同時に教育者でもあり、
ドイツの造形学校であるバウハウスをはじめ、
その他の学校でも指導者として活動しました。

イッテンは、「人の主観色は生まれながらの素質と内面構造の反映である」とし、
これは四季の色彩にも関係すると説いています。

このような考え方から4シーズン分類法のカラーパレットが誕生し、
現在のパーソナルカラーの基礎となっていると考えられています。

ロバート・ドア(Robert C. Dorr)

アメリカの色彩学者であるロバート・ドアは、

ブルー・アンダートーン(青みのある色)
イエロー・アンダートーン(黄みのある)を基本とした
2分類法を発表しました。

ドアは、色の調和はこのアンダートーンがポイントであると唱え、
この理論をファッションや化粧品などに応用して、
コンサルティングとして成功を収めています。

アメリカのカラーコンサルタント

「パーソナルカラー」自体は1970年代に生まれた比較的新しい言葉ですが、
パーソナルカラーの考え方のベースになったのは、
上記のイッテンとドアの二人の理論であることが考えられます。

また、アメリカでは1940年代にカラーコンサルタントがすでに活躍していました。

その後、1960年の大統領選挙では、
J.F.ケネディがスタイリストのアドバイスを元にカラーコーディネート効果を利用し、
イメージ戦略で優位に立ったとされています。


パーソナルカラーを学ぶ第一歩として、
今回のページでは定義、そして起源・発展について解説しました。

パーソナルカラーが日本に浸透し始めたのは80年代以降とされていますが、
その理論の誕生やファッションなどへの応用は
古くからアメリカで始まっていたことがわかりましたね。

Lesson2では、色の基本的知識と心理的効果について学んでいきましょう。